Vシリーズ(可変ストローク・サーボプレス仕様)

概要

Vシリーズはプレス機の上下動をスクリューの螺旋運動へ変換し、垂直方向にタップ加工するメカニカルタイプの金型内タップユニットです。サーボプレス機や可変ストロークプレス機での使用に特化しており、スライドストロークが調整可能な場合や、加工位置と原点位置が異なる複雑な動作環境下でも精密なねじ成形を実現します。

特長

  • 可変ストロークへの適応(シリンダー連携機能):スライドストロークが可変のサーボプレス機では、ねじの離脱時にプレスの原点位置が一定でない場合があります。Vシリーズはシリンダーがクラッチの役割を果たし、プレスが原点に戻る際にギアを離脱させることで、タップの動きを安全に停止させ、工具や製品の損傷を防ぎます
  • 垂直方向のマルチ加工:1台のユニットで最大24穴の同時加工が可能です
  • サイズ範囲:φM2〜M12(UNC/UNF/BSW 等にも対応可)
  • セパレート(分割)設計:タッピング部と駆動部を分離して設計できるため、金型内の限られたスペースに合わせて柔軟に配置できます
  • タップ交換:本体分解不要、約1分のクイックチェンジ
  • 設置:一体型(押し込み式)/分割型(位置決め式)による短時間段取り
  • 加工方式:転造タップによる無切りくず加工。切りくず処理が不要で、ねじ強度も高くなります

主な仕様

項目仕様補足
タッピング方向垂直方向横穴・斜め穴は B / X をご検討ください
対応プレスサーボプレス/可変ストロークプレスストローク固定機はZRをご検討ください
対応タップサイズφM2〜M12UNC/UNF/BSW 等にも対応
必要ストローク可変ストロークに対応(80〜450mmの適用実績)案件条件に合わせて設定
同時加工穴数1穴〜24穴(同期)異径・異ピッチ混在OK
最小穴中心距離設置プランに応じて設計ワーク/チャック構成で変動(要相談)
チャックアウターチャック把握力が高く段取りが容易
タップ深さ1.5d 以下、かつ15mm以内d=呼び径。標準機種の場合
タップ交換時間約1分本体分解不要のクイック交換
設置形式一体型(押し込み式)/分割型(位置決め式)レイアウトに応じて最適化
生産速度最大150SPM(推奨120SPM以下)材質・径・潤滑条件により異なる

基本寸法および型式の見方

ラインアップ:1V, 2V, 3V, …, 24V

例)DZX-2V-T-W

・2V:Vシリーズ(2孔)※1V〜24Vまで対応
・T:プレスストローク(上死点〜下死点)
・W:穴中心距離

Vシリーズ 可変ストローク対応タップユニットの基本寸法図

他シリーズとの比較・使い分け

ZRシリーズ(アウターチャック・φM2〜M24)ストローク長が固定された標準的な機械式プレス機向け。大径を含む最も汎用性の高い標準機
Zシリーズ(インナーチャック・φM0.6〜M12)M2未満の微細ねじ加工に適します
Bシリーズ(水平・φM2〜M12)製品側面からのタップに特化
NCシリーズ(サーボ・φM0.6〜M45)金型内 / オフライン(金型外)両対応、複雑な加工条件の場合に有利

Vシリーズを選ぶ基準
ストロークを自在に調整できるサーボプレス機を使用する場合、Vシリーズが選択肢となります。M2〜M12の標準的なサイズで、かつサーボプレスの特性を活かした生産を行いたい場合に適しています。

設置スペースの考慮
Vシリーズはアウターチャックのため、設置には比較的大きなスペースが必要です。プレスストロークは80〜450mmの適用実績があります。

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関連リンク

ZRシリーズ(垂直方向標準仕様)
Zシリーズ(垂直方向・微細タップ仕様)
ZGシリーズ(垂直方向・ダイプレート固定仕様)
Xシリーズ(斜め方向仕様)
Bシリーズ(水平方向仕様)
Kシリーズ(ピッチ可変タイプ)

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