Zシリーズ(垂直方向・微細タップ仕様)

概要

Zシリーズはプレス機の上下動をスクリューの螺旋運動へ変換し、垂直方向にタップ加工するメカニカルタイプの金型内タップユニットです。インナーチャック仕様により小径・狭ピッチに有利で、標準でφM0.6〜M12まで対応する、微小精密部品向けのモデルです。

特長

  • 微細ねじ対応:φM0.6〜M12。シリーズ中で最も小さいねじに対応し、精密電子機器や時計などの小型部品に向いています
  • 最小ストローク20mm:シリーズ中で最も短いプレスストロークから対応します
  • 狭ピッチ:マルチタップ仕様の場合、タップ間のピッチを最小13mmまで詰められます
  • インナーチャック:小径・狭ピッチ・省スペースに有利
  • 同時加工:1穴〜24穴の同期タップ。異径・異ピッチの組み合わせにも対応
  • 設置:一体型(押し込み式)/分割型(位置決め式)による短時間段取り
  • 加工方式:転造タップによる無切りくず加工。切りくず処理が不要で、ねじ強度も高くなります

主な仕様

項目仕様補足
タッピング方向垂直方向横穴・斜め穴はB/Xをご検討ください
固定方式ストリッパープレート固定ZGはダイプレート固定
対応タップサイズφM0.6〜M12UNC/UNF/BSW等にも対応
必要ストローク20〜500mmダイハイトによりスクリュー全長を調整
同時加工穴数1穴〜24穴(同期)異径・異ピッチ混在OK
最小穴中心距離13mmワーク形状・治具構成で変動
チャックインナーチャック小径・狭ピッチ・省スペースに有利
タップ深さ1.5d以下、かつ15mm以内d=呼び径。標準機種の場合
タップ交換時間分解が必要なため時間がかかる
設置形式一体型(押し込み式)/分割型(位置決め式)位置決め・ガイドは案件に合わせ最適化
生産速度最大150SPM(推奨120SPM以下)材質・径・潤滑条件により異なる

基本寸法および型式の見方

ラインアップ:1Z/1ZF, 2Z, 3Z, …, 24Z

Zシリーズ 金型内タップユニットの基本寸法図

・プレスストローク範囲:20〜500mm
・想定穴数:1穴〜24穴
・基準:中心点基準
・設置タイプ:押し込み式・位置決め式
・カスタマイズ:非標準ピッチ/ギア歯数変更等に対応可

型式表記の例

1穴)DZX-1Z/F-T-W
複数穴)DZX-2Z-T-W

・1Z:Zシリーズ(1穴)※2Z/3Z…は複数穴仕様
・F:スパン(スクリュー中心〜ねじ中心距離)が特注であることを示す識別子
・T:プレスストローク(上死点〜下死点)
・W:穴中心距離

※ 1穴仕様が標準品、複数穴仕様は受注生産品となります。

他シリーズとの比較・使い分け

ZRシリーズ(アウターチャック・φM2〜M24)大径を含む最も汎用性の高い標準機
ZGシリーズ(ダイプレート固定・φM2〜M12)型剛性重視・複数穴同期でタクト短縮
Xシリーズ(斜め0〜90°・φM2〜M12)傾斜穴や複合方向の同時タップ
NCシリーズ(サーボ・φM0.6〜M45)金型内/オフライン(金型外)両対応、複雑な加工条件の場合に有利

設置イメージ

Zシリーズ 微細タップユニットの金型内設置例

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関連リンク

ZRシリーズ(垂直方向・標準仕様)
ZGシリーズ(垂直方向・ダイプレート固定仕様)

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