非接触三次元測定機専用全自動回転ユニット
アリコナ製品の利点の一つは、光源をレーザーではなく白色LEDを使用した焦点移動法という測定原理を採用した非接触三次元測定機であるという点です。
スピード、精密度において他の追随を許しません。
そして、もう一つの代表的な利点として、エンドミルやタップなどの全周測定が可能であるということが挙げられます。
全周測定に必須のオプションとして、全自動回転ユニット「µCMMリアル3D」、「アドバンストリアル3D」とコンパクトなタイプの「リアル3D」がラインナップされております。
µCMMリアル3D回転ユニット
回転軸と傾斜軸を制御できるµCMMリアル3D回転ユニットは、最上位機種である非接触門型三次元測定機µCMMのみ装着可能となっております。
後述のアドバンストリアル3Dと異なり、5個の球が装着されており、それぞれの球を測定前に解析することにより、位置関係の計算を行い、位置精度を高めるようになっております。
それにより、更に精度が向上し、繰返し精度もアドバンストリアル3Dよりも向上しております。
エロワやシステム3Rのチャックも使用できます。

アドバンストリアル3D回転ユニット
回転軸と傾斜軸を制御できるアドバンストリアル3D回転ユニットは、最新機種の非接触三次元測定機G5 plusに装着可能となっております。
アリコナ製品の第4世代機のG4や、後述のリアル3Dでは制御できなかった傾斜を自動制御で行います。
更に精確な位置情報を得ることが可能となり、より精密な刃先の測定も簡単に測定できるようになりました。
エロワやシステム3Rのチャックも使用できます。

下の動画は、アドバンストリアル3Dを使用した測定の代表例となっております。
タービンブレードへの熱損傷を防ぐための冷却孔の測定
G5 plusは急峻面の測定が容易であり、他の機種と異なり落射照明であるため、このような孔の測定が可能となっております。
角度を変更しながら測定を行い、孔の左側面と右側面を画像取り込み、オプションのソフトであるリアル3Dフュージョンを用いることにより画像を合成し、孔の奥の形状を測定することが可能です。

