Kシリーズ(ピッチ可変タイプ)

概要

Kシリーズはプレス機の上下動をスクリューの螺旋運動へ変換し、垂直方向にタップ加工するメカニカルタイプの金型内タップユニットです。穴の中心距離(ピッチ)を可変にできるのが最大の特徴で、φM2〜M121〜24穴に対応します。ピッチ違いの製品を1台で作り分けたい場合や、既存金型の改造で対応したい場合に適しています。

Kシリーズ ピッチ可変タップユニットの基本寸法図

特長

  • ピッチ可変:穴中心距離の調整が可能。製品バリエーションや金型変更に柔軟対応
  • 垂直方向タッピング:順送金型の工程内で安定したねじ山形成
  • ユニット分離構造:タッピング部と駆動部を分割設計可能。組込み・メンテ容易
  • 対応径:φM2〜M12(UNC/UNF/BSW 等のインチねじにも対応可)
  • 多孔同期:1〜24穴の同時タップ、異径・異ピッチの組合せにも対応
  • タップ交換:本体分解不要、約1分のクイックチェンジ
  • 設置:一体型(押し込み式)/分割型(位置決め式)による短時間段取り
  • 用途:日用工具部品・家具金具など、多品種部品の混流生産に好適

主な仕様

項目仕様補足
タッピング方向垂直(上下面)横穴・斜め穴は B / X を推奨
ピッチ(穴中心距離)可変(調整機構内蔵)40〜50mmの可変実績あり。範囲はねじ径・治具構成に依存(要相談)
対応タップサイズφM2〜M12UNC/UNF/BSW 等にも対応(要ご相談)
必要ストローク50mm〜500mm条件により最適値を設定
同時加工穴数1穴〜24穴(同期)異径・異ピッチ混在OK
タップ深さ1.5d 以下、かつ15mm以内d=呼び径。標準機種の場合
タップ交換時間約1分本体分解不要のクイック交換
設置形式一体型(押し込み式)/分割型(位置決め式)レイアウトに応じて最適化
生産速度最大150SPM(推奨120SPM以下)材質・径・潤滑条件により異なる

基本寸法および型式の見方

ラインアップ:1K, 2K, 3K, …, 24K

例)DZX-2K-T-W

・2K:Kシリーズ(2孔)※1K〜24Kまで対応
・T:プレスストローク(上死点〜下死点)
・W:穴中心距離

※単孔仕様が標準品、多孔仕様は受注生産品となります。

用途例

  • 日用工具部品・家具金具・ブラケットなど、ピッチ違いバリエーションが多い製品群
  • 順送金型内での多孔タップ(同時タップでタクト短縮)
  • 止まり穴/貫通穴の両方に対応

他シリーズとの比較・使い分け

ZRシリーズ(垂直・アウターチャック・φM2〜M24)大径を含む最も汎用性の高い標準機。固定ピッチでの量産に強み
Zシリーズ(垂直・インナーチャック・φM0.6〜M12)微細ねじ。最小穴中心距離13mm、ストローク20mmから対応
ZGシリーズ(ダイプレート固定・φM2〜M12)型剛性重視・多孔同期でタクト短縮
Xシリーズ(斜め0〜90°・φM2〜M12)傾斜穴や複合方向の同時タップ
NCシリーズ(サーボ・φM0.6〜M45)金型内 / オフライン(金型外)両対応。加工条件の保存(約45種)や検出統合が必要な場合に有利

金型部品に関する技術情報は 技術情報|プレス編 をご参照ください。

導入事例

【導入事例】既存金型の改造によるピッチ可変タップ加工

技術要求
鉄 板厚1.6mm、M6×1.0 を2箇所
左右2製品の中心距離42.6mm、40〜50mmの可変対応
生産速度:50SPM以上
加工条件:80tプレス ストローク200mm
空圧フィーダー
既存金型を改造して対応

採用機種
Kシリーズ DZX-2K-200-W × 1台

導入効果
60SPMを実現
2K機型の設計により穴中心距離40〜50mmの調整に対応
既存金型の改造のみで導入完了

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関連リンク

ZRシリーズ(垂直方向標準仕様)
Zシリーズ(垂直方向・微細タップ仕様)
ZGシリーズ(垂直方向・ダイプレート固定仕様)
Xシリーズ(斜め方向仕様)
Bシリーズ(水平方向仕様)
Vシリーズ(可変ストローク・サーボプレス仕様)

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