高温度金型へ対応可能な高精度位置決め部品「RFCS」
従来の位置決め部品「RFCS」の特長をそのままに、リテーナ部を従来のアルミ製から真鍮製にすることで、耐熱温度が150℃から170℃となりました。
これにより、課題であったスーパーエンプラやゴム等の高温度金型への対応も可能となりました。ベアリングによる位置決めにより従来では熱膨張により摩耗が顕著だった位置決めブロック及びテーパーピンに比べ飛躍的な部品寿命と位置決め精度を実現します。また金型のメンテの手間を軽減し作業者負担を大幅に軽くすることが可能です。
従来の位置決め部品「RFCS」(7990/7992シリーズ)はページ下部のバナーよりご覧いただけます。
従来の高精度位置決め部品「RFCS」用の金型設計で置き換え可能
金型に組み込まれる部分である本体・ブッシュどちらの径(下記図面d3部)も、従来の位置決めユニット(RFCS 7990シリーズ)と同じ寸法となっています。
そのため、現在の金型寸法を変更することなくご利用いただけます。
離型時の金型精度保持時間を長くすることが可能
7993シリーズでは、稼働時にブッシュに挿入される部分が、従来の位置決めユニット(RFCS 7990シリーズ)より50%以上長くなりました。
これにより、離型時の金型保持時間が長くなり、その分RFCSの特長であるクリアランスゼロを保つことができます。そのため、食い切り構造がある金型に適しています。
高温度金型での実例
耐久テストを実施した結果、下記の結果が得られました。
金型温度200℃の高温度下で従来の高精度位置決めユニット(7990シリーズ)と比較して約2倍の耐久性を実現できました。
取付寸法及び各部のサイズ
*上表L5について:
L5はRFCSのベアリングに予圧がかかり始める時の固定側と可動側のプレート間の距離となります。
例えば7993.015.059の場合、金型が締まる23mm手前から金型が締まるまでが位置決めされていることになります。
また型が開く際には、型締め時から23mm開くまでが位置決めが保持されていることになります。
仕様
|
本体 | SCr415 |
リテーナ | 真鍮 | |
ローラー、ブッシュ | 特殊ベアリング鋼(SUJ2相当) | |
硬さ |
SUJ2 : HRC62-64 | |
SCr415 : HRC61-63 | ||
表面粗さ |
プレート導入部 | Ra0.4 |
軸外径部 | Ra0.1 | |
推奨はめあい公差 | js4/H5(H6) | |
耐熱温度 | 170℃ | |
|
クランプ2個、ネジ2本(M6×18) | |
M6×65 1本(Sサイズ) | ||
M8×70 1本(Mサイズ) | ||
取付方法 |
軸 | ネジ止め |
ブッシュ | クランプ止め |
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