バーフィード型8軸制御・多機能マシニングセンター
508MT2はバー材からの全加工を可能にした高精度多機能5軸マシニングセンターです。ミーリングとターニング加工がメイン主軸と背面主軸の両方で可能であり、複雑形状を有するワークの加工に最適です。背面加工はピックアップターレットに搭載された背面主軸、バイス、芯押し台を組み合わせることであらゆる加工に対応します。ボディにはミネラルキャスティングを採用し、高い減衰性と剛性、またリニア駆動の直動軸による高速運動においても高い位置決め精度を確保する構造となっております。複雑形状で高い精度を求められる医療関連や歯科関連、通信機器関連、航空宇宙関連、時計関連などの部品加工で数多くの実績がございます。
高精度加工の追求
軸構造としては加工に使用するXYZ全ての直動軸でリニアドライブを、旋回軸にはダイレクトドライブモーターを採用し、バックラッシュの無い高い位置決め精度を実現しております。また、温度変異対策としては従来機種から採用されているスピンドルやモーターなどの熱源をクーリングサーキットにより冷却する機能に加え、DTS(ダイナミックサーマルスタビリゼーション)という連続的な温度検出から軸伸び等の機械の姿勢変形に対して補正を掛ける機能を新たに搭載しており、高次元の加工精度を実現しております。
-45~115°の旋回角を持つスピンドルヘッドは、コンパクトな設計ながら高精度と高剛性を誇っております。
スピンドルは割出機能(W軸)を有し、旋削加工やボーリング加工などに使用する工具の位相合わせに活用されます。
連続自動運転への対応
前述のバー材からの加工による連続自動運転への対応に加え、ワーク排出やクランピングチャックの自動交換などに柔軟に対応する自動化システムとの連動をご提案しております。
ATCマガジンも最大72本の工具を搭載できますので、複数種ワークの中ロット連続加工を無人段取り替えで行うことが可能になりました。昨今需要の高まる自動化による連続運転に対応しております。
加工例
バー材径 | φ5mm |
ツール数 | ミーリングツール10本 ターニングツール1本 |
加工時間 | 4分 |
基本仕様
ストローク
及び旋回角 |
X/Y/Z軸
B軸 A軸 |
400/200/385mm
-45°~+115° 360° |
スピンドル | インターフェイス
パワー S1 / S6 トルク S1 / S6 回転数 |
HSK-E40
10kW / 15kW 8Nm / 12Nm 30,000rpm(オプション42,000rpm) |
X/Y/Z軸 | 分解能
送り速度 加速度 |
0.0125µm
60m/min 10m/s2 |
B軸 | 分解能
トルク 回転速度(max) |
0.0001°
120Nm 250rpm |
A軸 | 分解能
パワー S1 / S6 トルク S1 / S6 回転速度(ミーリング) 回転速度(旋削) |
0.0001°
24kW / 34kW 72Nm / 96Nm 200rpm 6,000rpm |
バー材 | 最大径 | φ42mm(オプション36/51/65mm) |
ATCマガジン | 収納本数
ツール最大径 ツール最大長 ツール交換時間 |
48本(オプション72本)
φ50mm 80mm ツール・ツー・ツール 0.8sec チップ・ツー・チップ 3sec |
ピックアップ
ターレット |
動作位置
U軸ストローク |
0°-90°-180° / 3ポジション
360mm |
制御 | ファナック | 31i-B5 |
機械本体 | サイズ
重量 |
1870W x 2210D x 2220H
約5,000kg |