位置決めユニット

製品のコンセプト

射出成形金型の位置決め部品は「テーパーピン」「位置決めストレートブロック」などが用いられてきましたが、形状的に摩耗が発生しやすく定期的なメンテナンスを必要としてきました。
RFCS(モールド金型向け高精度位置決めユニット)はベアリングで位置決めをするという従来の位置決め部品とは異なるコンセプトを持っており、下記のような特徴を持っております。
精度が超精級を上回る超超精級クラスなのに圧倒的に長寿命となります。

1.ズレ補正
RFCSを使うことにより金型のズレを最大0.15mm 補正※1する事が可能です。
ホットランナー金型ではキャビティ側とコア側に温度差からズレが発生しやすいですが、RFCSの使用により補正されます。

※1 ガイドピンを用い、ズレを0.05mm以内とすることが推奨です

2.ゼロクリアランスの位置決め
位置決め部品の位置決め精度は部品のクリアランスで表されています。
RFCSはベアリング方式となるためクリアランスは0(ゼロ)となります。

ゼロクリアランス
従来の位置決め部品には以下のような位置決め精度の等級が設定されております。
RFCSは超精級を上回る超超精級クラスに相当します。
下記は位置決めストレートブロックにおける精度の等級とRFCSの違い。

グレード クリアランス
スタンダード 0.005~0.015
超精級 0.002~0.008
RFCS 0

3.長寿命
金型温度や金型のズレ量、金型重量という要素もありますが、RFCSは従来の位置決め部品に比べ圧倒的な長寿命を発揮します。
下記は開発段階の数字ですが、500万ショット以上部品無交換で打てた事例も多数ご報告頂いております。
部品の長寿命化に伴いメンテナンスサイクルも伸びます。
現場の負担が減る事で大きなコストダウン効果が見込めます。

長寿命

4.高速化
高精度な金型では、位置決め部品のクリアランスが小さすぎてスピードを上げて運用するのは危険ですが、RFCSはベアリングで摺動するためカジリが発生する事もなく高速で生産する事が可能になります。
スペック上では500mm/sまでの高速化が可能であり、ハイサイクル化する事で生産性の向上が可能です。
現在では1000mm/sを超えるプラテン速度のスペックを持つ射出成形機もございますが、500mm/sを超える場合は射出成形金型向けアガトンローラーガイドをお勧め致します。

5.簡単運用
近年、国内で金型を作り海外の工場で生産している事例が増えていますが、従来の位置決め部品では、日本の技術者と海外の技術者の技能の違いにより海外で位置決め部品のカジりを発生されてしまうという事例もあります。
しかしRFCSを組み込んだ金型は金型の組み付けが簡単でご好評いただいております。

RFCSのベアリング

RFCSではプロファイルローラーというローラーベアリングが用いられております。
1個当たりのベアリング剛性はボールに比べ8~10倍程度の剛性を誇ります。

プロファイルローラー

取り付けイメージ

射出成形金型

取付寸法及び各部のサイズ

取り付け穴の公差ですが、ISO/DIN規格のH5及びH6が推奨となっております。
軸側はネジで締め、ブッシュ側はクランプを用いて締めるようになっております。
片側(例えば軸側)を先に締めてから、もう一方(例えばブッシュ側)を締めるという組み付け方が一般的です。

位置決めユニットの仕様

位置決めユニットの仕様2

耐荷重及び耐熱温度

位置決めユニットは各サイズ耐荷重が設定されています。
これはベアリングがどれだけリテーナに入っているかにより判断されます。
金型のサイズや重量ごとに最適な位置決め部品のサイズや使用数量を下記の表でご確認下さい。
耐熱温度は7990/7992シリーズでは150℃となっております。
更なる高温度で成形する場合は7993シリーズをお勧め致します。

品番 耐荷重

位置決め開始時

耐荷重

型締め時

耐熱温度
7992.010.036 630N (64.3kgf) 1050N (107kgf)  

 

150℃

7990.015.049 1400N (142.9kgf) 4700N (479kgf)
7990.025.054 2150N (219.4kgf) 10800N (1102kgf)
7990.032.057 2750N (280.6kgf) 13800N (1408kgf)

注)
・1個当たり耐荷重となります。2個使用が基本ですので上記数値の2倍を基準にお考え下さい。
・設計は位置決め開始時耐荷重を基準にお考え下さい。

RFCSの仕様

  7990 7992
 材質  本体 SUJ2,SCr415(Sサイズ軸部のみ) SUJ2,SCr415(軸部)
リテーナー アルミ アルミ
ローラー SUJ2 SUJ2
硬さ SUJ2(HRC62-64)

SCr415(HRC61-63)

SUJ2(HRC62-64)

SCr415(HRC61-63)

表面粗さ 外径 Ra0.4 Ra0.4
軸外径 Ra0.1 Ra0.1
推奨はめあい公差 (軸/穴径) js4/H5(H6) js4/H5(H6)
耐熱温度 150℃ 150℃
付属品 クランプ2個,ネジ2本(M6×16)

固定ネジ1本

Sサイズ(M6x55)

M,Lサイズ(M6x60)

皿ネジ1本(M5x45) 

ネジ2本(M4×10)

取り付け

方法

ネジ止め ネジ止め
ブッシュ クランプ止め ネジ止め

注意事項
・位置決めユニットは潤滑剤の使用が必須です。無潤滑での利用はローラーベアリングの摩耗を極端に進めてしまう恐れがあります。
推奨潤滑剤NOKクリューバー社 Microlübe GB0となります。(耐熱温度150℃)

高温環境及びクリーンルーム、食品機械などへはNSF H1に登録されているBarrielta L55/2 H1がおすすめです。(耐熱温度260℃)
<推奨加工条件及び精度>
位置精度: 0.005mm
直角度  : 100mmあたり0.005mm 以内
平面度  : 0.05mm以内(P/L面の平面度)
温度差  : 5℃以内推奨(固定側及び可動側金型温度)

CADデータダウンロード

アガトンの特設サイトよりダウンロードを行って下さい。CADENAS社が提供する、CADデータダウンロードサービス「Part Community」へのユーザー登録が必要となります。
CADページ中の「Mold Construction」→「Centering Tools」へお進みください。

または日本国内のキャデナス・ウェブ・ツー・キャド株式会社が提供する設計者の為のポータルサイト「Web2CAD」の日本&海外メーカー版でもご利用頂けます。

PARTcommunityアプリ

アガトンガイドのCADデータはスマートフォン/タブレット向けのPARTcommunityアプリでCADデータ取得が可能です。指定したCADデータを登録したメールアドレスに送る事が可能です。

3D CAD モデルアプリ for iOS™

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3D CAD モデルアプリ for Android™

詳細情報およびダウンロードはGoogle Playよりご確認いただけます。

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ユーザーの事例

高精度な金型で位置決め部品の寿命が短い金型や及び生産量の多い量産型、バリが出やすい材質の金型など様々な金型で実績があります。
治具などへの応用例もあります。(3軸タイプマシニングセンターのテーブルなど)詳しくはお問い合わせ下さい。

動作イメージ