ガイドブッシュの選び方|標準ストレート・肉厚・フランジタイプをどう使い分ける?

ガイドブッシュは何を基準に選べばよいのか?

プレートからブッシュが突出すると何が起こる?

FEM解析で見るブッシュ支持構造による違い
FEM解析条件
プレートから突出した
標準ストレートタイプ
標準ストレートブッシュがプレートから突出すると、 突出部分はプレートによる外周支持を受けられません。 ラジアル荷重によってブッシュが変形しやすくなり、 一部のベアリングに荷重が集中する状態が生じます。
肉厚タイプ
肉厚構造にすることで、 ラジアル荷重によるブッシュの変形が抑えられます。 その結果、標準ストレートブッシュを突出させた場合よりも 軸ズレが小さくなっています。
標準・突出構造の16.1μmと比較して 軸ズレ量は約42.2%小さい
フランジ付きタイプ
フランジ部によってブッシュを支持することで、 標準ブッシュをそのまま突出させた場合よりも 変形を抑えています。 FEM解析でも軸ズレ量の低減が確認できます。
標準・突出構造の16.1μmと比較して 軸ズレ量は約24.2%小さい
ブッシュがプレートによってどのように支持されているかによって、 ラジアル荷重を受けた際の変形量や ベアリングへの荷重分布が変わるという点です。 ブッシュ全体をプレート内で十分に支持できる場合は標準ストレートタイプ、 プレートから突出する場合は肉厚タイプやフランジ付きタイプなど、 取付条件に適した構造を選定することが重要です。
※数値はアガトン社のFEM解析条件における比較結果です。 実際の変形量は、荷重、ブッシュ長さ、突出量、プレート厚、 ポスト径などの使用条件によって異なります。
FEM結果から重要なのは、 ブッシュ形状そのものの優劣ではなく、プレートによる支持条件によって 変形量と荷重分布が大きく変わるという点 です。
標準ストレート・肉厚・フランジ付きはどう使い分ける?
標準ストレートタイプ|プレート内に収まる場合
外周をプレートで支持
肉厚タイプ|プレートから突出する場合
ブッシュの肉厚によって抑える
フランジ付きタイプ|フランジで支持する場合
突出部分の変形を抑える
ガイドブッシュ形状の基本的な使い分け
| 取付条件 | 基本となるタイプ | 選定の考え方 | アガトン製品例 |
|---|---|---|---|
| ブッシュ全体がプレート内に収まる | 標準ストレート | プレートによる外周支持を利用し、ブッシュの変形を抑える | 7801シリーズ |
| ブッシュの一部がプレートから突出する | 肉厚ストレート | ブッシュ自体の肉厚によって、突出部分の変形を抑える | 7820シリーズ |
| プレートから突出し、フランジ支持が適する | フランジ付き | フランジ部を利用してブッシュを支持し、突出部分の変形を抑える | 7851・7840・7301 |
まとめ|ガイドブッシュは支持条件から選ぶ
必要なブッシュ長さがプレート内に十分収まり、 ブッシュ外周をプレートで支持できる場合には、 標準ストレートタイプが基本的な選択肢 となります。 この条件を満たしたうえで、 価格やサイズバリエーションのメリットを活かします。
ブッシュがプレートから突出すると、 突出部分はプレートによる外周支持を受けにくくなります。 その場合は、 肉厚タイプやフランジ付きタイプなど、 突出部分の変形を抑えられる構造 を検討します。
標準ストレート、肉厚、フランジ付きは、 単純な性能の優劣で使い分けるものではありません。 金型内での支持条件に合った構造を選ぶこと が重要です。








