モータコア金型のメインガイド
モーターは1つの製品自体が多くの鉄心の積層によって構成されていることもあり、ショット数が多くなりがちな金型です。
ショット数は1億ショットを超えることも多く、1億ショットというのは驚く数字ではありません。
しかし、ショット数が多いということは他の金型と同様、パンチやダイの再研削や分解洗浄など定期的なメンテナンスは避けれらません。
こうしたメンテナンスを考慮した設計にすることで現場のメンテナンスの負荷を軽減することができます。
ここではアガトンが提案するテーパー型ガイドポスト(通称:クイックチェンジガイド)をご紹介します。
クイックチェンジガイド
通常メインガイドポストは圧入で固定する方法が一般的です。
しかし圧入したメインガイドポストが摩耗して交換が必要な場合、引き抜くのが非常に困難です。
アガトンには簡単に取外しが可能な「クイックチェンジガイド」という製品があります。
クイックチェンジガイドは簡単にかつ迅速に着脱が可能になるため、メインガイドポストの交換が簡単に行え、メンテナンス時間が大幅に短縮できます。
現場の負担が軽減できるため、金型メンテナンス作業者や、コスト削減や現場の改善を課題としている金型設計者にもおすすめの製品です。
ダイプレートの再研削
通常のガイドポストをダイプレートに固定して使用した場合、ダイプレートにダイをセットしたまま平面研削盤での再研削は、砥石ヘッドがガイドポストに干渉してしまう可能性が高く、非常に困難となります。
また、ダイプレートではなくパンチプレートに固定して使用し場合は、研削盤への干渉は防げますが、組み立てが非常に大変というお話をよくお聞きします。
一方、クイックチェンジガイドを使用した金型は、メインガイドを簡単に取り外すことができるため、砥石ヘッドと干渉せず、プレートをそのまま平面研削盤のマグネットチャックに取り付けることが可能です。
クイックチェンジガイドが向いている金型
クイックチェンジガイドは長年にわたって定番となっている製品の金型に向いています。
製品的には、ワッシャー、ジッパー、チェーン、CVTベルト、モータコアなどの金型に向いています。
少量生産の製品の場合、製品の寿命と共に金型も役割を終えることがあります。
そういう金型には交換需要がないため、クイックチェンジガイドは向いていません。
しかし少量多品種生産をカセット(入れ子)を入れ替えて使う金型であるQDC(クイックダイチェンジ)型では、メインのガイドポストも簡単に交換できるようにしておくことが必要となりますので、そのようなQDC金型でも活躍します。
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