モータコア金型向けガイド部品/位置決め部品

モータの需要がEVやドローン、ロボットなどの登場で高まっています。
モータの市場が拡大し、モータコア金型製造の参入を検討している企業も多くなっています。
そのため、今後モータコアを製造する金型メーカーが増加し、それに伴いモータコア金型への要求は厳しくなっていくことも予想されます。
金型に生じると予想される課題は以下の点があげられます。

・軽量化 or コンパクト化
・大径化
・多数個取り
・高速化
・高精度化
・金型内積層(ダボカシメ、接着積層、レーザー積層)

上記の課題をクリアするためには、金型用ガイド部品も重要な要素の一つとなります。
ではモータコア金型にはどのような構造があり、それぞれどのようなガイド部品が使用されるのでしょうか?
ここではその種類を紹介するとともに、アガトンガイド部品/位置決め部品を使用した事例を紹介します。

モータコア金型の構造とガイド部品

➀はダイセットのみで位置決めをしているパターンとなります。
メインガイドとサブガイドが同じプレート上で配置されており、サブガイド無しの金型も多く存在します。
パンチプレートやダイプレートを設けず、ダイセット自体にパンチとダイを設置する事例もあります。
メインガイドは径が大きい分本数が少なく、サブガイドを多めに使うことで剛性を補強します。

②はローターやステーターが大きくなり、金型のスペースがないため、メインガイドだけでパンチプレートとストリッパープレート、ダイプレートの位置決めをするというコンセプトです。

③は国内で最も一般的なタイプです。
ストリッパーガイドピンはクリアランスが大きい標準タイプや、クリアランスの小さい精級タイプがあり、加工精度はサブガイドの等級により変わります。

➃はサブガイドストリッパー固定型のボールガイドにしたものです。
フランジをストリッパープレートに当てることで傾きを抑制します。

⑤は➃のメインガイドにテーパーポストを利用したタイプです。
メインガイドのガイドポストの固定を圧入せず、ネジで簡単に交換できるようにしています。
部品交換の他、メンテナンスの際のダイの再研削をガイドポストを外すことで簡単にできるようにします。

上記の構造はガイドポストを下から立てた形になっておりますが、金型メーカーによっては上からガイドポストを立てている構造もあります。

アガトン推奨の構造

アガトンの推奨は⑤となります。
次章からは、アガトン製品を利用したメインガイド/サブガイド、ダイの位置決め部品、積層(転積)用の特注ボールリテーナを紹介します。

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