非接触三次元測定機の垂直の立壁の測定対象とは?
前回、垂直の立壁を測定する機能のバーティカル・フォーカス・プロービングをご紹介しましたが、今回はどのようなサンプルが測定対象となるのかを紹介します。
USBコネクターのコンタクト面

バーティカル・フォーカス・プロービングは、USBコネクターのコンタクト面のような狭い場所の立壁を測定することが可能です。
上の画像はUSBのコンタクト面だけでなく、基準となる立壁部も測定しています。

下の画像はUSBのCADデータとの比較となります。
基準となるデータを同時に測定しているため、精密に比較することが可能となります。
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プレス金型用パンチ

プレス金型用パンチの成形部端面と金型の位置決め基準となる側面を測定した結果です。
マルチエッジメジャメントと言う測定を自動で行うソフトを用いて、通常モードの測定とバーティカル・フォーカス・プロービングを用いた測定を連続で行いました。
側面に対する成形部端面の直角度解析など、従来の方式では測定解析が出来なかった幾何公差の解析することが可能になります。
インジェクションノズル


インジェクションノズルの測定結果です。
インジェクションノズルはマルチエッジメジャメントを用いて、表面の測定とバーティカル・フォーカス・プロービングによる孔の測定を行いました。
従来の方式では孔の内部を測定することが出来なかったのですが、バーティカル・フォーカス・プロービングを用いると測定することが可能となります。
下の画像はインジェクションノズルの測定データを裏から見た画像となります。
このような孔のデータを用いて、軸中心からの角度や孔の内部の形状、孔の長さを測定することが可能です。
孔の直径と測定可能な深さはL/D=10となります。
タービンブレードの冷却孔

µCMMの新ソフトウェアで、CADCAMのように測定のシミュレーションを行うことが出来るソフトウェアを用いて、タービンブレードの冷却孔を測定します。
機密事項が多いため具体的な測定項目は公開されておりません。
ブルカー・アリコナ社による解説
ブルカー・アリコナ社のエンジニアのルーカスやサンドラによる、フォーカスバリエーション(焦点移動法)と、その発展形のバーティカル・フォーカス・プロービングを用いた測定事例をご覧ください。