非接触三次元測定機の垂直の立壁の測定対象とは?
前回、垂直の立壁を測定する機能のバーティカル・フォーカス・プロービング(立壁面測定機能)をご紹介しましたが、今回はどのようなサンプルが測定対象となるのかを紹介します。
USBコネクターのコンタクト面
![USBドライブの接触面](https://eurotechno.co.jp/eng/wp-content/uploads/2021/05/usb_drive_contacts.jpg)
バーティカル・フォーカス・プロービングは、USBコネクターのコンタクト面のような狭い場所の立壁を測定することが可能です。
上の画像はUSBのコンタクト面だけでなく、基準となる立壁部も測定しています。
![USBドライブの接触面とCADデータとの比較](https://eurotechno.co.jp/eng/wp-content/uploads/2021/05/usb_drive_compare_with_cad.jpg)
下の画像はUSBのCADデータとの比較となります。
基準となるデータを同時に測定しているため、精密に比較することが可能となります。
プレス金型用パンチ
![スタンピングツール](https://eurotechno.co.jp/eng/wp-content/uploads/2021/05/stamping_tool.jpg)
プレス金型用パンチの成形部端面と金型の位置決め基準となる側面を測定した結果です。
マルチエッジメジャメントと言う測定を自動で行うソフトを用いて、通常モードの測定とバーティカル・フォーカス・プロービングを用いた測定を連続で行いました。
側面に対する成形部端面の直角度解析など、従来の方式では測定解析が出来なかった幾何公差の解析することが可能になります。
インジェクションノズル
![インジェクションノズル表面](https://eurotechno.co.jp/eng/wp-content/uploads/2021/05/injection_nozzle_1.jpg)
![インジェクションノズル裏面](https://eurotechno.co.jp/eng/wp-content/uploads/2021/05/injection_nozzle_2.jpg)
インジェクションノズルの測定結果です。
インジェクションノズルはマルチエッジメジャメントを用いて、表面の測定とバーティカル・フォーカス・プロービングによる孔の測定を行いました。
従来の方式では孔の内部を測定することが出来なかったのですが、バーティカル・フォーカス・プロービングを用いると測定することが可能となります。
下の画像はインジェクションノズルの測定データを裏から見た画像となります。
このような孔のデータを用いて、軸中心からの角度や孔の内部の形状、孔の長さを測定することが可能です。
孔の直径と測定可能な深さはL/D=10となります。
タービンブレードの冷却孔
![MetMaxを用いた測定例](https://eurotechno.co.jp/eng/wp-content/uploads/2021/05/metmax.jpg)
µCMMの新ソフトウェアで、CADCAMのように測定のシミュレーションを行うことが出来るソフトウェアを用いて、タービンブレードの冷却孔を測定します。
機密事項が多いため具体的な測定項目は公開されておりません。
興味がある場合は、弊社営業へお問い合わせください。
ブルカー・アリコナ社による解説
ブルカー・アリコナ社のエンジニアのルーカスやサンドラによる、フォーカスバリエーション(焦点移動法)と、その発展形のバーティカル・フォーカス・プロービングを用いた測定事例をご覧ください。
フォーカス・プロービング
また、最新の測定方法フォーカス・プロービング(立壁線測定機能)の測定事例をご覧ください。アリコナの最新ソフトウェアMetMaxを用いて、インサートチップの刃先の立壁形状を測定しています。測定終了後、瞬時に実測値を表示することが可能です。