ガイドブッシュの形状
最近では高速化・コスト削減による金型軽量化のため金型の厚みが薄くなってきています。
そのため、ストロークや耐荷重の関係でプレートの厚さよりガイドブッシュの長さが大きくなることが多いと思います。
ここではガイドブッシュがプレートから突き出している場合のガイドブッシュの形状の違いによる偏荷重の影響をご紹介します。
ガイドブッシュ形状によるベアリングの荷重分散
下の図はアガトン社の代表的なガイドブッシュ3種類のボールベアリングの荷重分散となります。
分析はFEM(有限要素法, Finite Element Method)で行っており、各ガイドブッシュのプレートから突き出た箇所に1方向から荷重を加え、その時の荷重分散を測定しています。
ストレートブッシュ
最もよく使われる標準的なガイドブッシュとなります。
一部でベアリングが塑性変形を生じる面圧4,400N/mm2を超えている箇所があります。
肉厚ストレートブッシュ
通常のストレートブッシュと比較して肉厚となるガイドブッシュとなります。
こちらでは4,400N/mm2を超えている箇所はありません。
フランジ付ブッシュ
プレート挿入部分は薄く、突き出している部分は厚くなっているフランジ付のガイドブッシュとなります。
肉厚ストレートブッシュ同様に4,400N/mm2を超えている箇所ありません。
以上のように、プレート厚さよりガイドブッシュが長い場合は肉厚ガイドブッシュやフランジ付ガイドブッシュの使用がおすすめです。
この記事の内容はカタログ「アガトン プレス・プラスチック金型標準部品」にも記載してあります。
カタログは以下のバナーよりダウンロードいただけます。
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