ストリッパ固定ガイド
プレス加工金型ではサブガイド(インナーガイド)として、ストリッパプレートに固定するストリッパ固定ガイドが多く使用されます。
アガトンガイドのストリッパ固定ガイドは他社にはない特徴的な形状であり、その形状は加工精度やガイド部品寿命に大きく影響するため、精密加工の分野では欠かせない存在となっています。
ここではストリッパ固定ガイドの利点とアガトン社のストリッパ固定ガイドをご紹介します。
ストリッパ固定ガイドの利点
フランジ一体加工のガイドポストをストリッパプレートに固定することにより、従来の方法と比べてガイドポストのたわみが1/8に減少でき、金型の剛性や位置精度がアップします。
メリット:
同径ガイドポストで耐荷重性アップ
位置精度の向上
切削部品の摩耗を軽減
金型の長寿命化
コンパクトな金型設計を実現
アガトン社のストリッパ固定ガイド
アガトン社のストリッパ固定ガイドの最大の特徴はフランジの大きさです。
径によって異なりますが、摺動部の2倍前後のフランジ径となっています。
フランジを大きくすることは次にようなメリットがあります。
ワーク押え不良の改善=良好なせん断面
ストリッパプレートの傾きを大きな径のフランジで抑えるため、ガイドの直立性が保たれ、均一にワークを抑えることが可能です。
結果、パンチがワークを打ち抜く際に誰が発生せず、良好なせん断面を得られます。
また圧入+ネジ止めでの固定で取り付け部の剛性を高く保っています。
高い直立性による部品摩耗の軽減
ガイドポストは傾きが発生すると、パンチの摩耗が顕著になり、打ち抜きのダレ、バリなどの他、ベアリングに偏荷重が掛かり摩耗を助長します。
アガトンのストリッパ固定ガイドは、フランジによる高い直立性により、ベアリングにかかる偏荷重を抑えリテーナの長寿命化が実現するほか、打ち抜きの精度維持、パンチの長寿命化を実現します。
ヘタらないガイドだからメンテが改善
ガイドを構成する部品の焼き入れ硬さはそろっている必要性があります。アガトンはガイドポスト、ベアリング、ブッシュの全てでSUJ2を採用し、硬度をそろえています。
ガイドポストとガイドブッシュの硬さがベアリング硬さに負けていないため「タテスジ痕」がほぼ入りません。
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