ケンドリオン(Kendrion)社様における導入事例

幾何公差の可視化が不良率を低減

ドイツの自動車部品メーカー、ケンドリオン(Kendrion)様では、高圧制御バルブのバルブシート真円度や表面品質に対して、1〜2µmという非常に厳しい公差管理が求められていました。わずかな幾何偏差がシール不良や偏摩耗を引き起こし、結果として不良率の増加や再加工コストの増大につながっていました。従来の接触式・光学式測定では、小開口角(<45°)の正確な測定や全周3Dデータ取得が不十分で幾何公差と機能不良との相関を十分に把握できない状況でした。

そこで同社が採用したのが、アリコナの非接触三次元測定機「InfiniteFocus」のFocus-Variation技術です。​これにより、下記のような測定が可能になりました。

《Variation技術およびReal3D回転測定項目》
・最大87°までの急斜面測定
・真円度(RONt)のμmレベル管理
・コーン軸と外径軸の同軸度評価
・ISO 25178に基づく面粗さの3D評価

・エッジ部およびバリの可視化

バルブシート面の3D測定データ:高さ表示
バルブシート面の3D測定データ
Φ1.5mm球をフィットさせたシート面の真円度解析

単方向測定では把握できなかった形状偏差を360°統合データとして解析できるようになったことで、
幾何公差と機能不良の関係が明確になりました。さらに、測定レシピをプログラム化して自動実行できるため、オペレーターのばらつきを排除しつつ、短時間で大量の部品を同一条件で検査できる体制が整いました。日々の品質保証業務の効率化にも貢献しています。
バルブシール不良と幾何特性(真円度・同心度・粗さなど)の関係を定量的に把握し問題のある部品に対して加工条件や設計を最適化することで、ライン全体の不良率を大幅に低減。同時に、再測定・手戻り・スクラップを削減し、工程能力(Cg・Cgk ≥ 1.33)を満たす安定したプロセスを構築することで生産コストの削減にも直結しました。

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